この季節、どんどん日が短くなっていきます。
薄暮が沈み山の上から月が出はじめると、とっても大きく見えます。「わあー、スッゲェー、デッカイ」と感激するほどです。時がたちそれがだんだん昇るにつれ小さくなっていきます。出はじめと昇りつめた時では何倍にも大きさが違って見えます。
お月さんは、出はじめは近くにいて昇ると遠くへ離れていくのだと子供の頃から思っていました。でも、それは錯覚なのだと聞かされ、そんな馬鹿なとあちこち調べてみましたが、どこを調べてもやはり錯覚なのだそうです。じつは今でも信じられません。
「この現象は人間の目の錯覚によるものと言われている。カメラとは異なり、人間の目は視界に入るすべての物体を鮮明に見るべく、常に焦点位置を調節し、脳で画像を合成している。このため月と近場の物体とが同時に視野に入った場合、合成画像では月が巨大化する。逆に空高くに位置する場合は、比較となる対象物が存在しないために、小さく見えるのである。」Wikipedia
いろいろ調べていくうちに、月の「視直径」は、腕を伸ばして持った五円玉の穴の大きさとほぼ同じであるということがわかりました。空高くにある小さな月は、五円玉の穴にすっぽり収まってしまうように見えますが、地平線近くの大きな月の場合、五円玉の穴にはとうてい入りそうには見えません。ところがなんと実際には小さな月と同じように五円玉の穴に全部が収まってしまうのです。うーん、錯覚とはいえ不思議な現象ですねぇ。
お月様へ簡単に行く方法
新聞紙一枚あれば簡単にお月様へ行けます。暇な人は新聞紙を42回折り重ね、その上に立ってみて下さい。月までの距離は、およそ38万km。新聞紙の厚さは約0.1mm。これを順に折っていきます。現実に新聞紙を折るのは、せいぜい7回ぐらいが限度らしいですが、それでも何とか42回まで折り重ねてみましょう。
1回 / 0.1×2=0.2mm
2回 / 0.2×2=0.4mm
3回 / 0.4×2=0.8mm
4回 / 0.8×2=1.6mm
・・・・・・・・・
10回 / 51.2×2=102.4mm≒10cm
20回 / 100m
30回 / 100km
40回 / 10万km
41回 / 20万km
42回 / 40万km