我が家では、山荘で伐った薪だけじゃなく製材所のご厚意で頂く端材も焚いている。端材は薄いので、よく乾きよく燃えるので重宝している。製材所から連絡があると、軽トラで持ち帰り薪の長さに切りそろえ積んで乾燥させる。
昨日の積み込み作業中、脇に落ちた端材を拾おうと地面に手を伸ばした瞬間、右手に激痛が走り思わず手を引いた。何が起きたのか分からなかったが、そこから飛び去るクマンバチみたいにデカい蜂の姿を見て「ヤラレタ!」を実感。痛いのなんのズキズキが止まらない。手袋を外すと親指と人差し指の間に刺されたっぽい跡があり、まわりがクレーター状に腫れてきた。ちなみに刺すのは「スズメバチ」「アシナガバチ」「ミツバチ」「マルハナバチ」の4グループ。今回のデカさと丸っこい姿からマルハナバチと思われる。
作業を切り上げ帰宅し、向かいの薬局へ。ステロイド軟膏と痒み止めにアレルギーの薬を処方してもらうもズキズキは治まらず。クレーター状どころか、腫れは全体に広がり手の甲を真っ赤に染め始めた。これは、マズイんじゃないの。よくスズメバチに刺されて死んだ人の話も聞くし、ショック症状も心配になり市立病院の救急外来へ。「蜂に刺されたのは初めてですか?」と聞かれ、70歳を超える長い人生、あったような気もするがアブなのかハチなのかブヨなのかも覚えてない。「たぶん」と答えると「今回は初めてのようだけど、2回目以降はショックを起こすかもしれないから気を付けて」と脅され注意され、念のためステロイドの点滴を受けることに。
えっ、それって、ひょっとしたら2度目はショック症状で死ぬかもしれないってこと?「山で働く人達は、ショックを起こすと救急車も間に合わないので、刺されたときに備えてクスリを持っていて自分で注射するんです」と看護師さんが教えてくれた。えー、ソレ欲しーい。私も山で働いている遊んでいるもんで。
45分ほどの点滴が終わるころには、ズキズキする痛みは止まらないが心持ち腫れが引いてきたような気が。時間とともに効いてきたらしく就寝時には、ほとんど腫れが引いた。というか、手の甲の腫れは完全に治り刺された場所にシコリが残り触ると痛い程度。
やったあ!効いたじゃん。さすがステロイド!
と感心して眠ったのはいいが、朝起きると再びバンバンに腫れている。時間がたちステロイド効果が消えてしまったようだ。とはいえ今日は日曜日、ショック症状もないのに再度救急外来を訪れるのは申し訳なくこのまま我慢することに。今は手の甲から手首あたりにまで赤い腫れが拡がり、突っ張らさって手を握ることもできない状態。ズキズキ痛みはないので楽にはなったがアレルギーの薬を飲んでいるにもかかわらず、右腕全体のどことは言えない痒さに耐えている。
それにしてもステロイドの効き目たるや目を見張るものがあるなあと、改めて驚きながら痒さを紛らわすため腫れた右手でブログを書いている。何かして気を散らしていないと、痒くてたまらないんです。明日起きたら、右腕全部が腫れているのかしら。
よう考えたら以前にも「似たようなこと」があったような気がする。ひょっとしたら今回が2度目なのかも?ヤバいじゃん。
※ 後日談を追加
明けて月曜の朝、腫れは手首にとどまらず肘の少し下まで上がってきた。なんでこんなに腫れるのか調べていたら「蜂に刺されても1回目は腫れない理由」というのを見つけた。
えー、そうなの?1回目は腫れないの?
以下、要約してみると「そもそも蜂に刺されて腫れるのは、毒を排除しようという防御反応(患部に白血球や細胞修復物質が動員される)によるもの。人が初めて蜂に刺されても脳は「蜂の毒を毒として認識していない」ため、患部に白血球や細胞修復物質は動員されず炎症が起きず、強く腫れることはない。しかし、その数時間後に体に異変を感じ「この毒が入ってきたら怖い」ということを学習する。2回目に刺された場合に強く腫れるのは、過去の記憶から「前にやられた蜂毒が入ってきたから注意せよ」と免疫が作動し白血球が攻撃し炎症が起きるため。3回目はさらにひどい。2回目に蜂の毒が怖いと認識した脳は、3回目はさらに過剰に反応し副腎や脳からカテコラミンが大量に作られ、カテコラミン分解酵素の反応が追いつかずパニック症状を発症することもある。4回目に刺されたときの反応は、過去に受けたストレスや病歴により防衛反応に個人差がある。5回目に刺された場合、個人差なく強く腫れることはない。それは脳が蜂毒では命を落とすことはないと学習したから。」(引用)
ということは私の場合、こんなに腫れているので今回が初めてではなかったことになる。「似たようなこと」で刺されたのも蜂だったとすれば、少なくても今回が3回目。あと、2度ほど刺されたらもう腫れることはないらしいが、ホントに信じていいのかしら。