英語では、Butterfly(蝶々)と Dragonfly(とんぼ)のどちらにも飛ぶという意味の「fly」が付く。バタフライは、バター色の黄色い蝶(モンキチョウ)が名づけの由来とのこと。ドラゴンフライは、まさに竜が飛ぶごとし。
蝶と蛾の場合、翅を立てるか開いて止まるかで分けられる(例外もあるらしい)。英語では、蝶が「Butterfly」で、蛾が「Moth」。東宝映画の怪獣モスラは英語の「Moth」から名付けられたのだと思うが、あれが蛾ではなく超絶美しい蝶だとしたらモスラじゃなくバタラだったのかもしれない。
トンボにも翅を閉じるのと、開いて止まるのがいる。閉じるのは前後の翅の形が同じ「イトトンボ」や「カワトンボ」などの均翅亜目(きんしあもく)。飛ぶ能力を高めるため前後の翅の形が異なり、重ねて立てることができず広げて止まる不均翅亜目(ふきんしあもく)には「シオカラトンボ」や「アカトンボ」「ヤンマ」などがいる。
閉じるほうは腹部が細く弱々しい。まさに糸のようなイトトンボ。子供のころ神様トンボと呼んでいたが、なぜ神様なのか未だにわからずにいる。一方、広げて止まるトンボたちは腹部が太く全体にがっしりしていて、飛び方も力強い。
イメージとして、長渕剛が唄う「とんぼ」は不均翅亜目だと思う。痩せっぽちのイトトンボが「幸せのとんぼ」に見えないのは、私の勝手な思い込みなのかも。
♪ああ しあわせのとんぼよ どこへ お前はどこへ飛んで行く
♪ああ しあわせのとんぼが ほら 舌を出して 笑ってらあ