眠っていた山が笑い始める季節。この時期心配なのは、山荘の記念樹たち。人間でさえタラやコシアブラの芽に舌鼓を打つくらいなのだから、鹿にとっても木々の新芽は美味にちがいない。恰好のエサとして芽を摘まれると、そこで成長は止まり枝だけが伸びてしまう。昨年秋に植えたハルニレは支柱を立てネットでがっちりガードしてるので安心だが、広がる枝を縛っただけのミズナラが気に掛かる。
新車がドロだらけになるのを覚悟で山荘へ出かけた。行けるのは入り口まで、まだクルマは入れない。足を踏み入れると、雪の重みで折れた枝が散乱し荒れ放題。特に古いエゾノコリンゴの被害が大きい。雪融けを待ってチェンソーが活躍することになりそう。
案の定、ミズナラは雪の重みで倒れていた。支柱を立て元の姿に戻し、周りのネットを張り直し防鹿対策。それでも背の高い鹿ならネット越しに伸びた枝先に届くかもしれないので、結束バンドを何本も外向きにつけ、覗き込む鹿の顔にチクチク刺さるようにイヤガラセをしてやった。ざまあみろ。