後世に名を残す

 季節はずれの大雪に、すっかり後戻りした春。山荘へ出掛けたが、案の定雪深く足を踏み入れること叶わず、滝里記念公園へ向かう。内地では桜咲く頃、この地に雪を降らせたイタズラな神様も少しは申し訳なく思し召したのか。桜の木に雪の花を咲かせてくれた。

 ゆっくり眺めようと、クルマを降りると木の下に古びた石碑が建っている。今まで全く気づかずに通り過ぎていたが「総理府技官故山本義夫君殉職の碑」と書かれている。帰宅してから、いつどのような事故だったのか検索したがインターネットでは見つからなかった。古びた碑の風化具合からすると、かなり昔の出来事なのだろう。碑には総理府と書かれている。内閣府に改められたのは平成13年。昭和54年にダムが計画され完成が平成11年だから、その間の出来事に違いない。碑の建立と同時に植えられたであろう桜の木に寄り添うように立つ姿に、後世に名を残すと云うことの意味を考えさせられた。

 

 桜並木のように延々と連なる雪の花満開の並木道。

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