慌ただしい年の瀬が過ぎてゆく。年賀状のプリントに追われながら、餅をついたり松前漬けのスルメと昆布を切ったり正月を迎える準備で過ごしている。あと明日、札幌へ出かけると今年の雑用から解放される。
年賀状といえば、小学生の頃から30歳を迎える頃まで毎年、版画を彫っていた。ゴム版画であったり木版画であったりシルクスクリーンなど、手をかけなければ気持ちが伝わらないとでも思っていたのか、ただ好きなだけでそうしていたのかわからないが結局、付き合いが増えて枚数が多くなるに連れ、ワープロやパソコンを使うようになった。やはり味気ないが、何百枚も版画を刷るには時間と労力がついていかない。
今から40年も前の版画の原版が残っている。眺めていると毎年恒例の楽しかった記憶がよみがえる。いつかまた時間をもてあますような人生を迎えたら始めてみたいと思っているが、いつになることやら・・・