写真はニラではありません。葉のカタチがニラによく似ているので間違って食べると死ぬかもしれません。リコリンという毒があります。スイセンです。まだ蕾のままですが、あんな可憐な花を咲かせるスイセンに毒があるなんて信じられません。ま、ニラ独特の匂いがないのですぐにわかりますが。
スイセンの学名は、Narcissus(ナルキッソス)。ギリシャ神話の美少年ナルキッソスからきています。ナルキッソスは、その美しさゆえに大勢の相手から言い寄られますが、すべてハネツケたので恨みを買い、復讐の女神ネメシスの呪いにより水面に映った自分自身に恋をしてしまう。かなわぬ恋に身を焦がし憔悴して亡くなり、その身体は水辺でうつむきがちに咲くスイセンになったらしい。だからスイセンは水辺であたかも自分の姿を覗き込むかの様に咲くのです。このことから欧米では、スイセンをナルシスと呼びます。ナルシストの語源です。
落ち葉を貫いて伸びるスイセンの葉には、力強さを感じます。
花言葉:(全般:うぬぼれ・我欲・自己愛・神秘)、(黄色:気高さ・感じやすい心・もう一度愛してほしい)、(白:自己愛)、(ラッパスイセン:あなたを待つ・自尊・報われぬ恋)
これから私も、言い寄られたらハネツケないようにしようっと。(それが、ウヌボレだっちゅうの)