意識の中では無音の世界

 マイジャガーのCDチェンジャーが壊れてしまった。修理のため取り外してもらったら、すべての音がまったく出ない。チェンジャー本体にアンプが組み込まれていたらしい。CDもMDもラジオもテレビもすべて・・・

 この状態で札幌を往復した。片道約2時間のドライブの間、車内に響くのはタイヤが道路を擦る音とわずかなエンジン音のみ。ただひたすらハンドルを握り路面を走る。まったく音がないわけではないが、意識の中では無音。不思議な世界だ・・・

 いつもは、何らかの音が流れている。例えば、枝雀であったり、マイルスであったり、ビーチ・ボーイズであったり、ゼナであったり。心はどこか音が流れる世界を彷徨いながら運転している。余談だがドライブ中、踏み切りに差し掛かり遮断機が下りていると、一時停止後、決まって運転席側の窓を少し開ける。そうすると、踏み切りのカンカンカンという電子音とガタンガタンとレールを鳴らしながら通り過ぎる列車の音がサラウンドで車内に流れ込む。車内の音楽とイイ感じで重なり、私も何処かへ旅をしている気分になる。

 という訳で、私にとってクルマの中でのBGMは必須アイテム。しかし、いまだチェンジャーは入院中。しばらくは「耳寂しい」無音の世界に浸らなければならないようだ。私なりに勝手に解釈してみると、人間は、「無音の世界」では孤独を感じ、安心感を得るために心地よい音楽を求めるのかもしれない。

 話は変わるが、BOSEに「ノイズキャンセリング・ヘッドホン」というのがあるらしい。イヤーカップ内部に超小型集音マイクが付いていて外からの騒音をキャッチ、収集したノイズデータと逆位相の信号を発生して、イヤーカップ内のノイズをキャンセルする。クリアに音楽が聴けるらしい。ということは、音楽を聴かずとも周囲の雑音をカットするのに役立つということ。荒川静香が本番前に集中力を高めるために使っているそうだ。

 音を聞くのみならず、音をカットするためのヘッドホン。世の中、雑音だらけとはいえ、何か腑に落ちないよなあ・・・

 私は、静寂は好むが無音は苦手だ。

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