テレビによると、旭岳の紅葉見頃は9月15日から。毎年恒例の年に1度の登山、日本一早く訪れる紅葉を眺めに旭岳ロープウェイまでドライブ。ロープウェイの眼下に広がる紅葉。真っ盛りとはいえないが、平地に比べるとかなり進んでいる。いつもの散策コースを登り、気に入った場所で景色や花畑を撮影しながらのダラダラ歩き。スマホの温度計によると気温12℃だが、岩場の遊歩道を歩いていると汗が出てくる。登り始めてすぐに膝が痛いからと途中で引き返した家内は、ロープウェイ乗り場で寒くて震えていたらしい。
散策コースに広がる赤い絨毯は、チングルマの紅葉。紅く染まった葉に囲まれる枯れた花は、まるで羽毛のような姿。もっとフワフワで綿の実のように見えるのは、ミヤマアキノキリンソウの花が枯れたもの。この時期唯一碧色を主張しているのは、エゾオヤマリンドウの花。
文字通り旭岳の雄々しい姿を映し出す姿見の池。噴気孔に近づくと、活火山であることを念押すように激しい勢いで蒸気を噴き上げている。
遊歩道の岩場で「カムイミンタラで恋するバッタ」を見つけた。調べたところ、小さくて脇腹に黒い線があるのがオス、メスには線がないダイセツタカネフキバッタ。近年、大雪山で発見された氷河期の生き残りで成虫になっても羽を持たないらしい。大雪山と斜里岳、知床連山にのみ生息するとのこと。どうせなら、硬く冷たい岩の上でなく、真っ赤なチングルマの柔らかなシーツの上でなさったほうがイイのではと思うのだが、余計なお世話か。
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