水割り

お酒、あまりツヨクありません。好きですが、たくさんは飲めません。味が変わると、なんでもおいしく感じるので、いろいろ少しづつ嗜みます。
ビールは、よく飲みます。それも絶対《サッポロ黒ラベル》、まっ道産子ですから。
つぎに日本酒。最近のはおいしすぎて困ります。ついつい飲みすぎてしまう。
他にラムやブランデー。たまにウィスキーも、でも普段は水で割りません。水で割るのは、お付き合いのときだけ。今まで水割り飲んでオイシイと思ったことがない。せっかく飲むのなら《よりオイシク》がモットー。
ときには、オイシイ水割りに当たることも稀にはあるんですが、きっと体調がイイのか悪いのか、はたまた傍らのオネエサンがイイのか・・・・・
ただあれは、ウィスキーと水の割合でかなり味が変わりますよね。

それでは、本題に入りましょう。正しい水割りのつくり方。

ウィスキーの量を X 、水の量を Y とします。
つぎに水割りの定義ですが、水割りとは、ウィスキーを水で割ったもの。または、ウィスキーに水を加えたもの。または、ウィスキーに水をかけたもの。このいずれも正しいですよね。

そこで式にあらわすと、
 《ウィスキーを水で割ったもの》すなわち X÷Y
 《ウィスキーに水を加えたもの》すなわち X+Y
 《ウィスキーに水をかけたもの》すなわち X×Y
 この三つはすべて同じものですから、
 X÷Y=X+Y=X×Y という方程式が成り立ちます。

この方程式に |X|>0 かつ |Y|>0 という条件を与えて、解いてみてください。

どうせ、そんなの面倒だと言われるでしょうから、答えを出しておきましょう。
 a) X=0.5 , Y=1 となり、X : Y=1 : 2 の比で表されます。

もうお分かりでしょう。正しい水割りとは、ウィスキー1に対して水が2。
これが、数学的に証明された正真正銘の正統派の水割りなのです。
と、ここまで書いて来ると、かならず居るんです。難癖、えっ、いや疑問をぶつける奴が・・・・・
「水割りには氷が入っているじゃないか、その氷はどうしたんだ?」と。

お答えしましょう。

 氷を Z とします。そうすると、先ほどの方程式は
 X÷Y+Z=X+Y+Z=X×Y+Z となります。
 各項共通の Z は、消去できますから、結局
 もとの X÷Y=X+Y=X×Y となり、答えは同じです。
 しょせん、氷は解けてなくなる運命なのです。

やっぱり、こんなこと考えながら水割り飲んでもオイシクないか。
と、オイシクない水割りを飲みながら、今これを書いてます。

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