オイルサーディン

最近、缶詰って食べなくなりました。
きっと、冷凍技術が発達したこと、それにもまして冷蔵庫が普及したことが原因なんでしょうか。やはり、生活が豊かになったせいなんでしょう。
子供の頃、風邪で寝込んだときしか食べることができなかった、みかんの缶詰、桃の缶詰は、今、想い出してもごちそうでした。
さんまの蒲焼、鮭タケ、牛肉の大和煮、大好物でした。今でもスーパーに並んでいるところを見ると、結構売れているんですかね。(鮭タケは、見なくなりましたが)
なつかしいなと思っては見ても、それじゃ買って食べてみようという気にならないのは、どうしてなんでしょう。
たぶん、あの頃ほど、おいしく感じないだろうなと思えてしまう。贅沢になったのかもしれません。
それでも《オイルサーディン》だけは常備してる。これだけは欠かしたことがない。
今は、缶きりのいらないプルトップですが、少し持ち上げ、オイルを流してフタをあけ、そのままコンロにかけ、ジュージューと脂が出るまで焼く。醤油をチョイと垂らして出来上がり。
これがたまらなく合うんです。ビールに、ウィスキーに、日本酒に、最高のつまみ!
このつまみのために酒を飲むっていう感じ。
ところが、同じオイル漬けでも《シーチキン》ではダメ。あのモサモサした感じを飲み下すために、しょうがなく酒を飲んでるみたいで・・・・・
《オイルサーディン》と《サッポロ黒ラベル》、これさえあれば2000年問題も怖くないと思えてしまう今日この頃なのです。

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