愛のファミリーレストラン

「知ってる? ほら、今度、キミんちの近くにできた 愛のファミリーレストラン」
「いや〜、知らなぁ〜い」
「こないだ、行って来たんだけどね、これがすごいんだよ」
「なにがぁ?」
「ハンバーグを注文したんだけどね、それが出てきたらビックリさ」
「どぉしたの〜?」
「それがさ、ハンバーグからチヂレた毛 が一本でてるんだよ」
「えーっ! うっそぉ〜! やだぁ〜!」
「それでね、ウェイトレスを呼んで ”これ、ひどいじゃないか”って言ったんだよ」
「うんうん、そぉしたら〜?」
「そのウェイトレスがね ”お客さん、知らないんですか? これは、ウチの特製ハンバーグなんですよ。ウチのハンバーグは、こうやって作るんですよ”って言うんだ」 
(右の手のひらを左の脇のあいだにはさんで、脇をパフパフと開閉させながら)
「えーっ! やだぁ〜! なにそれぇ〜! しんじらんな〜ぃ!」
「そうだろう、えーっ!って、驚いているとね、そこへボーイがやって来てね、”お客さん、こんなんで驚いていたら、ウチのドーナッツなんか食べられませんよ”って言うんだよ」 
(左右の手で、親指と人差し指を輪にしてドーナッツの形を作り、腰を前後に振りながらズボンのチャックの前で前後に動かして)
「きゃあ〜! やだぁ〜! うっそぉ〜! はずかし〜ぃ! ひぃどぉ〜い! それでぇ〜?」
「なっ、それでね、またまた、えーっ!って 驚いていると 今度は支配人がやって来てね ”お客さん! そんなんで驚いてたら、ウチのギョウザなんて食べられませんよ!”って」
「 ・・・・・・・・・・・・・・・?」

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